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2014年3月30日

地下鉄4号線

やっと! ついに! とうとう!

地下鉄4号線が開通しました~☆

3月28日(金)に首相、市長臨席の下に開通式が無事執り行われ、この週末は無料で乗り放題だそうです。

私も早速乗ってきました♪

地下鉄4号線入口

駅内部。明るく広々としています。

ホームは人だかり

電車に乗るより写真撮ってる人の方が多い(笑)


今日から夏時間。
時計の針を1時間進めて、日本との時差は7時間になります。
夫が今朝「もう7時過ぎてるよ」と起こしてくれたのですが、冬時間なら6時。
何で日曜日に早起きせなあかんねん!!(怒)

寝起きが悪く不機嫌な私に野球のことは聞かないで下さい…orz

2014年3月24日

ヴェンゲロフ&ポーランド室内オケ リスト音楽院大ホール

3月21日からブダペスト春の芸術祭が始まりました。
私は22日にリスト音楽院に行ってきました。

久々の2階席。音響は相変わらず素晴らしかったです♪
Maxim Vengerov és a Lengyel Kamarazenekar
Zeneakadémia | Március 22. | 19:30

Mozart: D-dúr hegedűverseny, K. 218
Mozart: A-dúr hegedűverseny, K. 219
Csajkovszkij: Melankolikus szerenád hegedűre és zenekarra, op. 26 (David Walter átirata)
Csajkovszkij: Emlék (Souvenir d´un lieu cher - Scherzo), hegedűre és zenekarra, op. 42 (David Walter átirata)
Csajkovszkij: Emlék (Souvenir d´un lieu cher - Meditation), hegedűre és zenekarra, op. 42 (David Walter átirata)
Csajkovszkij: Valse-Scherzo, hegedűre és zenekarra, op. 34 (David Walter átirata)

ヴェンゲロフが弾き振りでポーランド室内オーケストラと共演です♪
「また弾き振りかいな?」と文句を言いたいところですが、2年前のお弟子さんと共演に比べれば、今回は全曲ヴァイオリンのソロを弾くし、まあしゃあない、許したろ、と思います。(ヴェンゲロフに対して上から発言:笑)
ただ、弓を振り回すのはやめてほしい。弓にもしものことがあったらどないするん?


K.218はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲の中で一番好きな曲です。
相変わらずの美しく澄み切った音、おそらく自作であろう超絶技巧のカデンツァ、 ヴェンゲロフの演奏でこの曲を聴けて本当に嬉しかった~♪

前半のモーツァルトでは丁寧で美しい音色を堪能し、後半のチャイコフスキー小品ではロマンティックな表現と華やかな技巧にに心を奪われ、かつて「指揮に専念します」と宣言したヴェンゲロフがまたヴァイオリンを弾いてくれる幸せを噛みしめながら大きな拍手を送りました。

何度かステージに呼び戻されたヴェンゲロフは、アンコールにまずサン=サーンスのハバネラ(とろけそうに甘い音色でした~♪)、続いて同じ作曲家の序奏とロンドカプリチオーソを演奏。
客席からはブラーヴォの大嵐でした。

またステージに登場したヴェンゲロフは客席に向かって「ブダペスト春の芸術祭で演奏出来て光栄です」と挨拶し、ブラームスのハンガリー舞曲第1番と第5番を演奏しました。
第5番の左手ピチカート、あれどないなってんの?
多分20音ぐらいを一気に左手ピチカートで弾いたんですよ! 信じられない! 会場全体がどよめきました。

スタンディングオヴェイション、ブラーヴォの嵐は止まず、ヴェンゲロフが「もう遅いから…」と腕時計を指差すふりをして演奏会はお開きとなりました。

↓こちらで、ほんの少しですがコンサートの様子が見られます。(2:03~)



今シーズンはキーシンレーピン、そしてヴェンゲロフと、かつての【ソ連の神童たち】 を聴く機会に恵まれました。
すごいやんブダペスト!

ところでロビーにこんなものがありました。

先日書いたレゴのリスト音楽院です。

音楽院正面
ダース・ベイダーのようなリスト様
反対側には大ホールが忠実に再現されています
上から見た大ホール
ちゃんとレッスン室まである!!

レゴのリスト音楽院は4月半ばまで展示されるそうなので、リスト音楽院に行かれる方は是非2階ロビーにも足を運んでみて下さい。

2014年3月18日

春が来た!

プラムの花が咲きました。


プラムの花はレンギョウとともに春の訪れを告げる花。
この花を見ると「いよいよ春が来た!」ととても幸せな気持ちになります。



先日職場の窓辺に鳥の餌場を作ったと書きましたが、作ったその日は遠巻きに見ているだけだった鳥達が、今は次々と餌を食べに来るようになりました。
あまりの可愛らしさに思わず仕事の手を止めて見ています。

最も頻繁にやってくるのがszéncinegeまたはszéncinke(学名Parus major)で、シジュウカラに近い種だそうです。
画像はハンガリー野鳥の会のサイトから拝借しました

今日は尻尾の長い白っぽい鳥さんがたくさん来たので、早速ネットで調べるとエナガ(ハンガリー語でŐszapó、学名Aegithalos)のようです。

画像はこちらのサイトから拝借しました

朝から夕方まで千客万来状態なのに、なぜかお目当てのコマドリ(vörösbegy)が来てくれません。
夫は「大きなvörösbegy(=私のこと?)に遠慮してるんだよ」と言うのですが、ベジちゃん(vörösbegyを私はこう呼んでいます)のために作った餌場なんだから遠慮せずに早く遊びに来て~~~!

2014年3月15日

革命記念日

今日3月15日はハンガリーの祝日。
1848年の対ハプスブルグ独立革命が始まった日です。

Googleのロゴもハンガリー仕様↓


毎年、革命の舞台となった国立博物館で式典が開催されます。
昨日博物館の前を通ったらちょうど準備中でした。


 
アラニ像の前は柵が外されていました。


今日はここで首相がスピーチしたようです。
写真はFidesz.huから拝借しました(こちら

博物館周辺には大きなスピーカーも設置されていました。

国立博物館は我が家から遠くないので、私は首相のスピーチを聞きに行きたかったのですが、夫が「人が多いから行きたくない。家でTVで観ればいいじゃないか」とほざきやがり(すみません、言葉が乱れました)、おまけにちょうど昼食の用意をする時間とも重なったので行きませんでした。
ああ、生で見たかった、Viktorコールしたかった…。

この日はハンガリー人の愛国心が高まる日で、中には極右ナショナリストもいるから、一目で外国人とわかる私はあまり群集に近寄らない方がいいとヤツは一応理由をつけていましたが、単に家でゴロゴロしたかっただけだと思われます。(苦笑)

午後には市内各地で諸政党の集会が開かれる予定で、 やはり外国人は出歩かない方がいいと夫が言うのでブツブツ文句を言っていたら、急に空の色が変わって青空が一転灰色に!
強い風が吹いたかと思うと大雨が降り出しました。
政党の集会は中止になったようです。

そうそう、この革命ですが翌1849年にオーストリアに弾圧されてしまいました。
オーストリア軍が勝利を祝ってビールで乾杯するのを苦々しく思ったハンガリー人は「我々はこれから150年間絶対にビールで乾杯しない」と誓ったそうです。
その誓いは忠実に守られ、150年をとっくに過ぎた今でも「ビ  ールで乾杯」はしません。
ビールのグラスをカチンと鳴らすのは本当に嫌がられるので避けましょう。
それを知らず、こちらに来た当初に日本のノリで「とりあえずビール」を注文し、乾杯しようと相手のグラスに近付けたらものすごく怒られました。
ビールを飲みたい時は、グラスを目の高さまで持ち上げて「乾杯!」と言えば大丈夫です。

2014年3月13日

春告げ鳥

最近、鳥のさえずりがよく聞こえ、春の訪れを実感します。

一番よく見かけるのがクロウタドリ(ハンガリー語でfeketerigó、学名Turdus merula)。
どうも我が家の寝室の窓の手すりがお気に入りの場所らしく、朝早くから、いや、まだ薄暗いうちから元気に鳴いています。
我が家は都心にあるのですが、どこか高原にいるような錯覚を覚えるほどです。
(今はまだいいのですが、夏になると午前4時前から鳴くので起こされます。週末も朝寝坊出来ません…)




クロウタドリほどではないですが、ロビンことヨーロッパコマドリ(ハンガリー語でvörösbegy、学名Erithacus rubecula)も美しい歌声の持ち主です。



夫が私をvörösbegyと呼ぶことは以前書きましたが、私はこんなにしゃべりませんからねっ!

仕事場の窓辺に鳥用の餌台を作ったら、鳥さん達は興味あり気に遠巻きに見ていました。
早く食べに来て~~~!

2014年3月12日

ベテランの味

相変わらず日曜日の午後に夫と家で映画を観る習慣が続いています。

先週末観たのがLast Vegas。(邦題【ラスト・ベガス】、日本では5月24日に公開だそうです)


マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケビン・クラインの共演ですって。
なんと豪華な!

この4人は幼馴染。
マイケル・ダグラス演じる独身貴族のビリーが結婚することになったので、4人揃ってラスベガスでBachelor Partyを開くことになりました。
(Bachelor party とは、独身最後の夜に男同士で集まって馬鹿騒ぎをすることです。ハンガリーでもこの習慣があり、legénybúcsúと呼ばれます。新婦と女友達のパーティは英語でbachelorette party、ハンガリー語でleánybúcsúと呼ばれます)
幼馴染がたくさんの思い出を共有しながらそれぞれの道を歩む様子、長年続いた友情の強い絆、それぞれいい年なのに集まると少年の心に戻る不思議さなどがとても面白く描かれていて楽しめました。
私も来月幼馴染との再会を控えているので、余計に感情移入するのかもしれません。

しかし、モーガン・フリーマン(大ファンです♡)が孫のお守りをする優しいおじいちゃん役で、普段の強面&渋い男とは全然違う~~~!
(それもまた素敵です♡)


先々週末にはEscape Plan(邦題【大脱出】)を観ました。



スタローンとシュワルツネッガーの共演。
これ、一昔前だったらお互い「主役はこの俺様だ!」と火花散らす勢いで、現場もピリピリし通しだったはず。
お互いベテランになった今だからこそ叶った共演でしょうね。


たまたま2週続けてベテラン俳優達の名演技を楽しんだわけですが、やはりベテランの味のある演技はいいですね~。
我が家のアザラシさんは「次はディズニーを観ようね」とはしゃいでるんですけど…。

2014年3月9日

女性の日とコンサート

3月8日は国際女性の日(International Women's Day)。
今年は土曜日なので、職場では金曜日にお花をプレゼントされました。

8日当日は自分にプレゼント。コンサートに行ってきました♪


Időpont: 2014. március 8., szombat 19:30
Előadó(k): Nemzeti Filharmonikusok
Közreműködik: Emmanuel Pahud (fuvola)
Vezényel: Kocsis Zoltán
Műsor: GLINKA: Ruszlán és Ludmilla - nyitány
HACSATURJÁN: Fuvolaverseny
DVOŘÁK: 9., e-moll szimfónia („Az Újvilágból"), op. 95
Helyszín:
  • Müpa - Bartók Béla Nemzeti Hangversenyterem
パユ様~~~♡♡♡
これ以上のプレゼントがあるでしょうか?
パユ様は去年の5月に聴いて以来で、とても楽しみにしていました♪



この演奏会のリハーサル中に行われたインタヴュー↓


ハチャトゥリアンは原曲はヴァイオリン協奏曲。(オイストラフに献呈)
ランパルがカデンツァを加えてフルート用にアレンジした曲で、パユ様のお話にあるように、大編成のオーケストラを相手に超絶技巧の、演奏者にとっては手強いながらもやりがいのある曲です。

(第1楽章だけですがどうぞ↓)


パユ様のことですから、どんな難しい箇所もあの優しい微笑を浮かべた顔でさらりと弾きます。
あまりの素晴らしさに最初から最後まで全身に鳥肌が立ちっぱなしでした。

曲が終わると会場からは「キャー!」とか「ヒー!」とか「おおー!」とか、ちょっとクラシックのコンサートとは思えないほどの大歓声。
拍手で何度もステージに呼び戻されたパユ様は客席に向かって「Köszönöm!」(ありがとう)とハンガリー語で言うと、ドビュッシーのシリンクスを演奏しました。
これも素敵でした~~~♪
ずっと前からパユ様のシリンクスを生で聴きたいと思っていたので感動♡


コチシュの指揮に接するのも去年の1月以来です。
実を言うと、今まで私はコチシュの指揮をいいと思ったことがありませんでした。
棒振るよりピアノ弾いてえな!といつも思っていました。
でも、昨日の演奏を聴いて「あ、面白い!」と思う箇所がたくさんありました。
具体的に上手く説明できないのですが、ルスランにしろ新世界にしろ、今まで何度も聴いた曲の全然違った面が見えると言うか、今まで全然気付かなかった音が浮き出すように聴こえてきて、新たな発見がありました。
今後は指揮者コチシュも積極的に聴きに行こうと決意した次第です。

それにしてもパユ様凄かった~~~!
昨夜は感動と興奮で全然寝付けず、「パユ様~♡」を連発していたので、夫が呆れていました。
しかし、言うに事欠いて「パユは僕の若い時に似てるから君が夢中になるのも仕方ないね。まあ僕の方がいい男だけど」 とほざきやがりました!
ド厚かましいにも程がある!
パユ様とあんさんには「人間」、「♂」以外に何の共通項もありませんけど???

2014年3月5日

定点観測

先日ご紹介したハンガリー総選挙候補者のポスター用掲示板、今朝こんなことになってました。

 なんちゅう無法地帯…。

2014年3月4日

日曜のお昼

日曜日(3月2日)のお昼は牛肉のスープ(Marhahúsleves)でした。
材料をひたすら煮込むだけ。
時間はかかるけど手間はかからない簡単料理です。

【材料】
牛すね肉 marhalábszár 1kg
牛骨 marhacsont 2~3本
ニンジン sárgarépa 3~5本
白ニンジン(パセリの根) petrezselyem 1~2本
セロリの根 zeller 小1個(大きければ半分、或いは1/4)
コールラビ karalábé 小1個(大きければ半分、或いは1/4)
ジャガイモ burgonya 2~3個
ちりめんキャベツ kelkáposzta 半分(大きければ1/4)
タマネギ vöröshagyma 1個
ニンニク fokhagyma 2カケ
塩 só 適量
粒コショウ egész bors 適量

【作り方】
①肉は3切れぐらいに切り分け、骨と一緒によく洗って鍋に入れる。
②水をひたひたに入れて塩を加え、最初は強火で、沸騰したら弱火で、アクを丁寧に取りながら1時間ほど煮込む。
③野菜を適当な大きさに切る。長時間煮込むのであまり小さく切らないように。
(参考画像↓)

肉は野菜の下に隠れています。
④肉を1時間ほど煮込んだら野菜を加え、水がひたひたになるように入れて弱火で肉が柔らかくなるまで煮込む。
 (味を見ながら塩コショウを加える。また、水分が蒸発するので適時水を加える)
⑤肉が柔らかくなったら出来上がり。そのままにしておくとスープが濁るので、肉と野菜を取り出して漉す。

肉によりますが、柔らかくなるまで5~8時間かかります。
時々様子を見るだけで、ずっとそばにいる必要はありませんし、肉と野菜から旨味が出ますので味付けは塩コショウだけ。
とてもきれいな黄金色のスープが出来ます。一晩寝かせるとさらに美味しくなります。

食べる時には野菜と肉を入れて温めてもいいし、肉は別のお皿ですりおろしたホースラディッシュをつけて食べても美味しいです。
また、スープに細いパスタを入れて食べてもいいです。
とても簡単で美味しく体にもいいスープです。

うちのアザラシさんがスープだけで満足するはずはなく、この後にパラチンタ(ハンガリー風クレープ)を食べました。
スープと甘いもの…日本人には考えられない組み合わせですが、ハンガリーではよくあるお昼ご飯です。
全然違和感を感じない私って一体…orz

2014年3月3日

メリー・ウィドウ

昨夜、友人とバレエを観に行きました。

A víg özvegy
Lehár F. / Hynd R.
 Vígbalett három felvonásban

2014. március 2. | vasárnap
Erkel Színház | 19:00-22:00

演目は「メリー・ウィドウ」。
オペレッタの名作ですが、恥ずかしながら私はメリー・ウィドウのバレエがあるとは知りませんでした。 

会場は昨年暮れに改装されたエルケル劇場。


ロビーにはエルケルの胸像が。


この日の配役

主役の中村祥子さんとヴァランシエンヌ役のSarkissova Karinaの踊りが素晴らしく、カーテンコールでもこの二人への拍手がひときわ大きかったです。
「ブラーヴァ」に混じって「ショーコ!」と叫ぶ声も聞こえました。

この日は友人が招待してくれました。
友人はイギリス人で、彼女とはいつも英語で話すのですが、彼女はもう一人自分の友人を招待していました。
その人がハンガリー人だったので、昨夜の私達3人の会話はハンガリー語。
友人のハンガリー語を聞くのは初めてでしたが、英語を話す時はどちらかというと冷たい印象があるのにハンガリー語を話す彼女はとても可愛らしくて、言葉によって印象がずいぶん変わるものだなあと思いました。
彼女曰く、私は英語だと落ち着いていて、ハンガリー語は感情の起伏が激しいらしいです。
面白いものですね。(笑)

で、彼女の友人は元バレエ団のダンサーだった人で、幕間にあれこれ解説をしてくれました。
曰く中村祥子さんの技術は非の打ち所がない、他のダンサーとレベルが違い過ぎる、等々。
素人の私が見ても気が付かないことをいろいろ教えてくれたのでとても面白く、バレエをより一層楽しむことが出来ました。

で、3人揃って祥子さんの大ファンになったので、また次回の公演も一緒に観に行くことになりました。
楽しみ~~♪