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2012年5月27日

指揮者バラーティ君

昨日コンサートに行ってきました。


Időpont:2012. május 26., szombat 19:00
Előadó(k):Anima Musicae Kamarazenekar
Művészeti vezető: G. Horváth László
Közreműködik: Dinyés Soma (csembaló), Nanszák Réka (oboa)
Hegedűn közreműködik és vezényel: Baráti Kristóf
Műsor:BACH: c-moll concerto oboára és hegedűre, BWV 1060
CORELLI: F-dúr concerto grosso, op. 6/12
VIVALDI: h-moll concerto négy hegedűre, RV 580

MOZART: C-dúr („Jupiter") szimfónia, K. 551
Helyszín:

  • Óbudai Társaskör


会場のオーブダ公民館(Óbudai Társaskör)まで、今までは地下鉄とHÉV(郊外行き電車)を乗り継いでいましたが、我が家からバス一本で行けることがわかりました。
これからはオーブダにももっと足を運ぼうと思います。

バスを待つ間に撮った一枚。

会場のオーブダ公民館。

入り口から外を見るとこんな感じ。この辺りは平屋建ての建物が並んでいて落ち着いた雰囲気です。

会場。こじんまりしていて室内楽向きです。


私の大好きなヴァイオリニスト、バラーティ君は最近指揮活動を始めたそうです。
今年に入って聴いたヴァイオリニスト(ヴェンゲロフとカヴァコス)に続いてバラーティ君まで?
そんなに指揮って魅力的なんですか? う~ん。

Anima Musicae Kamarazenekarはリスト音楽院の学生を中心に2010年に設立された室内楽団。
若い人たちの演奏は清々しく溌剌としていて、バラーティ君との共演に体当たりで挑んでいく様子は、聴いていてとても気持ちよかったです。

10代でのデビュー当時からずっと応援しているので、バラーティ君とつい「君付け」で呼んでしまいますが、彼も演奏活動だけではなく大学で後進の指導に当たったり、今回のように指揮をしたり、すっかり中堅どころ。

その指揮は、奇しくもヴェンゲロフと同じモーツァルトのジュピター。
相変わらず指揮が上手いのかどうかは私にはよくわかりませんが(すみません、オケを聴きなれてないんです)、とても生きのいい爽やかなモーツァルトで、私は気に入りました。

願わくば、今後もヴァイオリンをずっと弾き続けて下さいますように。
間違っても「指揮に専念します」なんて発言はなさいませんように。

2012年5月24日

こんなん売ってた 麺類編


忘れた頃に登場するこんなん売ってたシリーズ、今回は麺類編です。

「營養い」って何と読むのでしょう?
(「營」は「営」の旧字)

こぅきゆぅぅけゐ???
な、何?
意味を御存知の方、是非ご教示下さい。

おお、ポーランド語!!
ポーランド味の素社の焼きそばです。
下のは日本の焼きそばソース味で、左上はバーベキュー味、右はカレー味。
以前のサッポロ一番同様、「さあ、私を買いなさい!」と言う声が聞こえたので買いました。
どんな味か楽しみ~♪
(ちなみにサッポロ一番はどれも美味でした♡)

2012年5月22日

コシュート橋再び


以前書いたコシュート橋のペスト側の記念碑を見てきました。

国会議事堂のすぐ近くにあります。ドナウの向こうにはマーチャーシュ教会が見えます。

少し角度を変えて

ペストから望むブダの丘。マーチャーシュ教会の塔が見えます。

鎖橋とブダの王宮

ドナウ沿いの建物にはセーチェーニ伯爵の像も

これはハンガリー科学アカデミー(MTA)の建物の壁


最近トラの調子が悪過ぎて、恒例の夕食後の散歩に出かける気力がないので、仕事帰りに歩くことにしました。
いつもと違う道を歩くのは新鮮だし、大通りから裏通りに入ると、今まで知らなかったお店を発見したり、なかなか楽しいです。

ああ・・・トラが勝ってくれればもっと足取り軽く歩けるのに。(涙)

2012年5月19日

カヴァコス&シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス

今月ブダペストにはズッカーマン、ムター、ラクリンなど、大物ヴァイオリニストが続々とやってきます。
一体何があったんや、ブダペスト?



私は昨日Művészetek Palotája(文化宮殿、通称Müpa)に行ってきました。
Müpa入り口

RICCARDO CHAILLY ÉS A LIPCSEI GEWANDHAUS ZENEKARA
KÖZREMŰKÖDIK: LEONIDASZ KAVAKOSZ – hegedű

2012. május 18. 19:30 - 22:00
Bartók Béla Nemzeti Hangversenyterem

Sosztakovics: I. (a-moll) hegedűverseny, op. 77
Brahms: III. (F-dúr) szimfónia, op. 90


ドイツ(オケ)、イタリア(指揮者)、そしてEUとハンガリーの国旗。ソリストは無視?
カヴァコスがヴァイオリニストとして登場するとなれば聴かなくては!
Müpaはあまり好きじゃないけど、そんなこと言ってられません。

なぜMüpa苦手かというと・・・
Müpaのテラスからみた風景
会場周辺がもともと余り治安のよくない場所で、殺伐としているから。
コンサートの後にちょっとカフェに立ち寄ることも出来ません。
ご覧のように周囲に何もないんです!

同じ敷地内にある国民劇場(Nemzeti Színház)

テラスから見たドナウ

ドナウとラーコーツィ橋
カヴァコスのヴァイオリンは最高でした!
正直言ってショスタコーヴィチは苦手なのですが(ティンパニのドンドコドンドコが特に・・・)、カヴァコスの素晴らしさに圧倒されて、特にカデンツァなんてもう現実のこととは信じられないほどで、夢の世界にいる間にあっという間に曲が終わったような感じでした。

そういえば、コンチェルトの演奏中、楽章間で咳をする人がいなかったんです。
あれだけの数の聴衆がいるのに完全な静寂。
そして演奏が終わると拍手ではなく会場全体から「ウォ~~~!」と叫び声、続いて地鳴りのような盛大な拍手。
私もそうですが、あまりの熱演に圧倒されて楽章間も身体が金縛りにあったみたいで身動きも咳も出来なかったんです。
いや~、ほんまにすごいわ、カヴァコス!
これからもヴァイオリンを続けてほしいです、指揮はええから・・・。

後半のブラームスも素晴らしかったです。
ハンガリーのオケの「どやどやどや~!」的な音ではなく、ビシッと統率の取れた、これぞドイツ!な音でした。
ハンガリーのオケが雄叫びを上げるマー君だとすると、ゲヴァントハウスは美しいフォームで淡々と三振を取る能見ちゃん。
アンコールは同じくブラームスの大学祝典序曲でした。

座席のせいかもしれませんが(正面バルコニー最前列の右寄りの席でした)、トランペットの音がとてもよく響いていました。
それとホルン! あんな美しいホルンの音色が聴けるなんて!!
とにかく素晴らしい演奏を聴けて幸せです。

今月末に別のヴァイオリニストを聴きに行く予定で、今から楽しみです。

え? 野球? 今日試合ありましたっけ?

2012年5月16日

ニコライ君おめでとう☆

ダブリン国際ピアノコンクールでニコライ君が優勝しました!

写真はthejournal.ieより拝借

予選と本選の演奏はFacebookのニコライ君のファンページにリンクされています。

2010年のショパンコンクール第1次予選のノクターンOp.9-3の演奏を聴いて、「ああ、この曲ってこんなにいい曲だったのか」と再発見させてくれたニコライ君。
優しく美しい音は天使のようでしたが、今回のダブリンではリストのダンテやプロコの7番、そして本選のラフマ3番など、mollの曲が魅力的でした。
この人は天使と悪魔が同居してますね~♪
これからどのように育っていくのか楽しみです。


今日も野球の話は無しっ!!

・・・と思ったけど虎バカマガジンについて。
 

私も創刊以来「ドナウ猛虎会通信」を書かせてもらっていますが、執筆者それぞれが全く異なった視点から虎を語るので、とにかく話題の幅が広い。
一読者として他の方の記事をとても楽しみにしています。


Facebookの虎バカマガジン編集部fb分室 も面白いですよ♪
タイガース診断、まだの人はぜひやってみましょう。
私は男前藤井さんタイプでした。

来週金曜日(5/25)には東京で虎バカ飲み会があるそうです。
関東の阪神ファンの方は奮って御参加下さいね。

で、なぜ今日メルマガのことを長々と書いたかというとですね、7/21(土)には大阪でも虎バカ飲み会が開催される予定なのです。
詳細は追ってメルマガ紙上で発表されるはずですが、ちょうどその時日本にいるので(実は「帰国中に飲み会したい~!」と編集長にわがままを言ったのですが) 私も参加します。

関西の虎ファンの皆さん、御参加お待ちしています♪
熱く虎について語り合いましょう!

2012年5月13日

今日のお昼 ホルスタイン豚

今日のお昼はホルスタイン豚でした。
え? ホルスタインって牛でしょ? と思われた方、ハンガリー語でSertésjava Holstein módra(豚フィレ肉ホルスタイン風)というお料理です。

豚のフィレ肉に塩、コショウをしてマスタードを塗って一晩冷蔵庫で寝かしたものを焼いて、上に目玉焼きをのせたものです。
ホルスタイン風豚肉のフィレ、付け合せは茹でたジャガイモに炒めたパセリを和えたもの

ドイツ帝国の政治家Friedrich von Holsteinの好物だったそうです。
目玉焼きは半熟に仕上げるのですが、盛り付ける時にどうしても黄身が崩れてしまって、見苦しい写真ですみません。
簡単なので我が家の食卓にはしばしば登場します。
トマトサラダと一緒に食べました。

そういえば、最近はこういうハンガリーの家庭料理を出すレストランがなくなってしまいました。
昔はどこのレストランのメニューにもあったのになあ。


最高気温が30℃から一気に15℃に下がり、なんだか身体がだるいので午後はまたまた家で映画を観ました。
今日見たのは"We Bought a Zoo"(邦題:幸せへのキセキ ←なんでこんな題つけるんやろ? いつもながら邦題は理解不能)



休園中の動物園を買い取って、一年かけて再開させるお話。
主演のマット・ディモンは、特に好きな俳優というわけではないのですが、いい味出してますね~。
ちょっと見ない間に老けたというか落ち着いたなあ。
最後のキスシーンはいらんやろ~、と思いましたが(だって取って付けたような感じで、別になくてもいいと思うんですよね、私は)、見終わってとても優しい気持ちになれる映画でした。
虎の演技力(?)もすごいです。

さて、虎は大勝して交流戦を迎えるわけですが、まずはハムを食べるで~!

2012年5月12日

レトロ

うちの近所にこんなものが↓ 何かわかりますか?
洗濯機です。ものすごーく古い型。
水を入れて洗濯物をガラガラ回すだけで、脱水機能はありません。
「ご自由にお持ち帰り下さい」と書いてあるけど、誰が使うねん~!


・・・とえらそうなことを書きましたが、実は我が家にはこんなものがあります。
さて何でしょう?

蓋を外すと・・・
ガスレンジです。
下の取っ手のある部分はオーヴン。
表示を見たら1975年製です。
うちに遊びに来た人は声を揃えて「懐かしい! おばあちゃんの家にあった」と言いますが、我が家では現役です。
オーヴンは微妙な温度調整が出来ず(強と弱しかない)、長年の勘で「200℃? 大体この辺やろ」と適当にやってます。
だからお菓子作りは苦手・・・。

いい加減お暇を出そうと思い、新しいのを見に行ったのですが、その話を友人にしたら「バラードさん、あれを本当に捨てられるの?」と言われました。
う~ん、痛い所を突くねえ。(笑)
なんか愛着があってお別れ出来ません。
故障しない限りは使い続けるつもりです。
いつまでも現役で頑張ってね~!

今日も野球の話はなし!

2012年5月10日

またまたニコライ君


今日のお昼休みにニコライ君の第2次予選を聴きました。
プログラムは

Beethoven - Sonata No 31 As-dur op.110
Rachmaninov - Etude-Tableau in es-moll Op 33 No 6
Prokofiev - Sonata No 7 in b-moll Op 83

ベートーヴェンのop.110がとても優しく語りかけるような演奏でうっとり。
続くラフマニノフの音の絵は左手の跳躍と交差の曲で、ニコライ君らしさがよく出せていたと思います。
圧巻はプロコの7番!
私、この曲はポリーニとプレトニョフ以外聴けない耳になってるんですが、今日のニコライ君は素晴らしかった!!
ベートーヴェンのあの優しい音と同じ人が弾いているとは思えない悪魔的な音に背筋がぞくぞくしました。
この子は天使と悪魔が同居してますね。
2次予選通過は間違いないと思います。

【追記】
無事に2次予選通過、セミファイナル進出です。
プログラムは

Schubert - Wanderer Fantasy D760
Martin O’Leary - Blue Toccata
Debussy - Feux d’artifice
Mozart / Liszt - Reminiscences de Don Juan


うっわ~、花火聴きたい!!


今日の一枚。

屋台がずらっと並んでいましたが・・・一体何?

2012年5月7日

ニコライ君

昨日、 ニコライ君ことニコライ・ホジャイノフ(Nikolay Khozyainov)のダブリン国際ピアノコンクール予選の演奏を聴きました。
演奏曲目は
Chopin - Ballade F-dur op.38
Liszt - Feux Follets
Liszt - Apres une lecture du Dante

2010年のショパンコンクール1次予選で弾いたショパンのop.9-3の演奏が素晴らしくて「この子は絶対大物になる」と思ったのですが、今回のプログラムで一番気に入ったのはリストの「ダンテを読んで」。
私も今ダンテを弾いているので(というか、譜面台に楽譜を置いているだけですが・・・)、「ああ、そう弾くのね、さすが」とか「うわ~、今のとこ一体どういう運指で弾いたん?」とか、細かいところに注目しつつ、曲全体のスケールの大きさにも感心しました。
本当にこの人は天使と悪魔が同居してますね~。
これからどんなピアニストに成長していくのか、ますます楽しみです。

ところでダンテといえば私の中ではこれが鉄壁↓



ベルマンのリストは本当に素晴らしいですね♪
リストは、ロ短調ソナタも超絶技巧も巡礼の年も、相当数のピアニストを聴き比べましたが、行き着くところはベルマンです。


話がころっと変わりますが、週末にハンガリーのTVで放映された映画「The Perfect Game」がとてもよかったです。
1957年、リトルリーグのワールドシリーズの決勝戦で完全試合をしたメキシコのチームの話(実話)で、1957年当時は人種差別もあり、メキシコのチームがアメリカに入国するのは一筋縄ではいかなかったのですが、数々の困難を乗り越えてワールドシリーズを勝ち進む少年達の澄んだ眼差しが美しくて感動しました。



それにしても、こんな感動的な映画なのに、野球を知らない夫は「退屈」を連発し「完全試合って何? そんなにすごいことなの?」と大ボケ発言続出。
う~ん、野球に縁の無いハンガリーでこの映画に感動した人は果たしてどれだけいるのか疑問です。

え? 日本のプロ野球?  先週はGWでお休みでしたよね?

2012年5月6日

コシュート橋

久しぶりにドナウ川の写真です。
5/3の夕焼け
これも5/3、エルジェーベト橋の上に出た月

ここからは昨日(5/5)の写真。
お散歩コースをちょっと変えました。
お馴染みの鎖橋

鎖橋を越えると・・・

見えてきました、国会議事堂


ドナウの対岸から見た国会議事堂

かつてここには橋が架かっていました。
コシュート橋の説明が書かれた記念碑
第2次大戦下、ナチスはドナウに架かる橋を次々に破壊しました。
そこで1946年1月18日に、わずか8ヶ月の工期でここに「コシュート橋」が建設されました。
当時のコシュート橋の写真はこちらで見ることが出来ます。

破壊された橋が再建され、コシュート橋はお役御免となり、1960年に解体されました。
夫は「うん、知ってるよ。僕子供の時にコシュート橋渡ったことあるもん」と言いますが(さすが年寄り!)、私はこれを見るまで全然知りませんでした。

コシュート橋の記念碑はペスト側にもあるそうなので、近々見に行こうと思います。

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今月末に虎バカパーティー#1(東京)が開催されます。(詳しくはリンク先をご参照下さい)
夏には大阪で第2弾があるかも♪

2012年5月1日

グヤーシュ

昨日(4/30)は「庭でグヤーシュを作るから食べに来て」と夫の友人宅に招かれました。

グヤーシュ(Gulyás)はハンガリーの代表的なスープです。
ドイツ語圏ではグーラッシュ(Gulasch)と呼ばれ、なぜかスープではなくシチューですが、本家ハンガリーのグヤーシュはスープです。

このお料理、もともとは農民がわざわざお昼を食べに帰宅しなくてもいいように、野外で大鍋に肉や野菜をたっぷり煮込んだもの。
今でもグヤーシュは台所より外で作る料理です。

ボグラーチ(bogrács)という大きな鍋で作ります。

肉(牛肉が基本ですが豚や羊で作ることもある)、人参、ジャガイモ、パプリカ、トマト、玉ねぎ、そして香辛料(粉パプリカ、塩、コショウ、ニンニク、ローリエ、キャラウェイシード、マジョラム、タラゴン)をことこと煮込みます。

友人宅の庭。
同じブダペストとは思えない静かでゆったりした場所。

庭にしつらえた食卓。
ここで鳥の鳴き声を聞きながら食べるグヤーシュは格別でした。

食後は庭のプールで泳いだりおしゃべりしたり、あっという間に時間が経って、「今日は遅いから泊まっていけば」とのお言葉に甘えて泊まらせてもらいました。

4連休は今日で終わり。
短かったけどとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

明日からお仕事頑張るぞ~! トラも頑張れ~~~!