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2012年3月18日

ヴェンゲロフ&リスト室内管弦楽団

今年のブダペスト春の音楽祭が3月16日に開幕しました。
自由橋にも春の音楽祭の旗が。

私は昨夜(3月17日)のコンサートを聴いてきました。
会場はMüpa(Művészetek Palotája=芸術宮殿)。
Müpa(芸術宮殿)外観

ロビー

ロビー

2012. március 17., szombat 19:30

Maxim Vengerov (hegedű)
és a Liszt Ferenc Kamarazenekar
Közreműködik: Özcan Ulucan (hegedű/brácsa)

Bach: d-moll kettősverseny, BWV 1043
Mozart: Sinfonia concertante hegedűre, brácsára és zenekarra, K 364
Mozart: C-dúr (Jupiter) szimfónia, K 551

Müpa - Bartók Béla Nemzeti Hangversenyterem


何度もキャンセルが続いたヴェンゲロフ、一時は「もうヴァイオリンは弾かない宣言」までしたヴェンゲロフが登場です♫
共演のÖzcan Ulucanはヴェンゲロフの教え子のようです。
今回の座席から見たステージ
未だにMüpaのどこがいい席なのかよくわからず、正面バルコニー席最前列を取りましたが、やっぱり会場が広過ぎる・・・。
リスト音楽院の大ホールで聴きたかったです。

第1曲、バッハの2台のヴァイオリンのための協奏曲は、時々はっとするような美しいヴェンゲロフの音が聴こえるものの、終始抑えた演奏で、お弟子さんを引き立てるために弾いているような感じがしました。

まあ、曲が曲だから仕方ないよね・・・と自分に言い聞かせて2曲目、モーツァルトのシンフォニア・コンチェルタンテ(協奏交響曲)。
舞台に登場したヴェンゲロフは客席に一礼すると後ろを向いて、ヴァイオリンを持ったまま指揮を始めるではありませんか。
(バッハのドッペルでは指揮はしませんでした)
弾き振りの「弾き」より「振り」に力が入るヴェンゲロフ。
ヴァイオリンは素晴らしい音がするけれど、指揮に追われて、以前のような渾身の演奏とは言えず、物足りなさは募るばかり。
演奏終了後、何度かUlucanと二人でステージに登場しましたが、何度目かにヴェンゲロフが一人だけ登場。
アンコールにラヴェルのツィガーヌ。これが素晴らしかった♫
「んもう~、こんなけ弾けるんやったら指揮なんかせんとヴァイオリン弾いてえな」と思いながら、聞き惚れました。

後半は指揮者ヴェンゲロフがモーツァルトの「ジュピター」交響曲を指揮。
う~ん、上手いのかどうかようわからん。
このオケは普段は指揮者無しで抜群のアンサンブルを聴かせてくれるし、昨日の演奏も良かったけど、ヴェンゲロフの指揮はどこまでオケに影響を与えているのか?

演奏が終わって、何度かステージに呼び戻されたヴェンゲロフの手にヴァイオリンが!
会場はやんやの大喝采。
いやあ、交響曲が終わった時は拍手だけだったのに、この時はヒューヒューと口笛が鳴ったりキャ~!と歓声が上がったり、やっぱり聴衆は正直ですね。
指揮者ヴェンゲロフよりヴァイオリニスト・ヴェンゲロフを聴きたいねん、私らは!
アンコールはタイスの瞑想曲。
これも本当に美しい音でうっとりしました。

一時は「もうヴァイオリンは弾かない」とまで言った人が再びヴァイオリンを弾いてくれるのは嬉しいです。
でも、もしこれからもドッペルとかコンチェルトの弾き振りとか、アンコール用の小品ばかり弾くのだとしたら複雑です。
「あれだけ弾ける人」が「あれだけ弾けた人」になる前に、ヴァイオリンに集中していただきたいものです。

2014年2月24日にワシントンD.C.でキーシンと共演するようなので、それまでにはヴァイオリンも本格的に再開して下さるのでしょうけれど・・・。

6 件のコメント:

  1. こんにちは!
    ヴェンゲロフのコンサートの感想、楽しみに待ってました\(^_^)/
    お弟子さんとの演奏に弾き振り。。。
    ちょっと複雑ではありますが、またヴァイオリンを再開してくれたのは嬉しいです。
    指揮がどの程度のものかわかりませんが、正直止めてほしい(T△T)

    でも、観客を魅了する美しい音色は健在だったようでホッとしました。
    この先聴かせてほしい曲がたくさんあります。
    来年のキーシンとの共演は二人とも最高の状態で演奏してほしいですね!

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    1. プログラムを見た時から、ちゃんとヴァイオリン弾けるのかな? もしかして腕が落ちてたらどうしよう、と不安でした。
      でもヴェンゲロフのヴァイオリンは健在でしたよ♪
      願わくば今後はドッペルとかコンチェルタンテではなく、チャイコフスキーやシベリウスのコンチェルトとかプロコフィエフのソナタとか弾いてほしいですね。
      キーシンとの共演聴きに行きたいです。

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  2. こんにちは。
    ヴァンゲロフのヴァイオリンを聴くことができてよかったですね!
    ドッペルは、ヴァイオリンとビオラで、ですか?ヴァイオリン二台とイメージは違いましたか?私は2楽章がとても好きです。

    春らしい天候の中での春の音楽祭ですね。他にも聴きに行かれますか?
    また行かれたら感想をお聞かせ下さいね♪

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    1. ドッペルはヴァイオリン2台でヴェンゲロフが第2ヴァイオリンでした。
      終始控えめな演奏で物足りなかったです。

      春の音楽祭は私はヴェンゲロフだけです。
      他にもいい演奏会がたくさんありますね。
      さくらさんはどのコンサートに行かれますか?

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    2. 失礼しました!ちゃんとモーツァルトのところに、ヴァイオリンとビオラって書いて下さっているのに!そういえば、balladeさんのプログラムのきちんとした書き方、いつもいいな~と思っています。

      私は春の音楽祭を含め、バラードさんほどコンサートに行けないので、このブログを通じて色々なコンサートの様子がわかるのが有難いです。

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    3. プログラムは春の音楽祭のサイトからそのままコピーしただけです。(笑)

      演奏会についてはド素人が勝手なことを書いているだけなので、適当に読み流して下さいね。

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